人とは

2002年11月3日
卒論の方向性が徐々に哲学へと暴走を始めた。

そこで出ましたよ、ハンナ・アレント「人間の条件」!

あのクソいまいましいにっくき哲学書。全然読めなかったアレ。

しかーし!あれほど毛嫌いしてた「人条」、面白いと感じてしまったのですよ!このワタクシが!

人間の活動、いわば自然に人間と人間が寄り集まりある種ののりを共有し形成していく「場」について考え始めた時ふいにこの「人間の条件」が必要であると感じたのよ。
で、読んでみたらアラ不思議。つるっとわかっちゃったよ。外国語の翻訳と同等の時間をかけてダラダラ読み流していたあの本。頭にズイズイ吸収されていく字面と真理の面々。久々に心地良かった。
やはりアレントやソクラテス、プラトン、アリストテレス、古代ローマ、ギリシア人てすごいな。

人間はモノホンのコピー製品だったら活動をし得ない。それぞれ異なるパーソナルパターンを持ってこそ自己を立証できる他者同士でなり得る云々…分かりすぎます。
そして「人間は死ぬためでなく始めるために生まれてくる」。なんつー善き言葉!私の真理に組み込もう。

だから私はどんどん始めていく。
何を始めるかと言うと、活動。
活動とは…
人間と人間の相互間で成立するあらゆる事象。
他者がいなければ始めることも自分が存在する事も出来ぬ。
自己のアイデンティティとかそういった宣伝的なことではなくって、もっとパーソナルな領域での活動。
この私的領域というのも他者がいてこそ成り立つ物であり…

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